LP制作でやってはいけない10のミス。制作会社が教える失敗パターン

LP制作でやってはいけない10のミスとは?
ランディングページ(LP)は、広告やマーケティング施策の成果を左右する重要な要素です。しかし、せっかく費用をかけてLPを制作しても、基本的なミスによって成果が出ないケースが後を絶ちません。
実際、私たちが携わってきた案件でも、「広告費は使っているのにコンバージョンが取れない」「アクセスはあるのに問い合わせがゼロ」といったご相談を数多くいただいてきました。その多くは、LP制作の段階で犯してしまった”よくあるミス”が原因です。
この記事では、制作会社の視点から、LP制作でやってはいけない10のミスを具体的に解説します。これからLPを作る方も、すでに運用中の方も、ぜひチェックしてみてください。
ターゲットとメッセージ設計のミス
ミス1:ターゲットが曖昧なまま制作を進めてしまう
LP制作で最も多い失敗が、「誰に向けたページなのか」が明確でないことです。ターゲットが曖昧だと、メッセージも曖昧になり、結果として誰にも刺さらないLPになってしまいます。
例えば、「経営者向け」と設定するだけでは不十分です。以下のように、より具体的にペルソナを設定しましょう。
- 年齢層:40代後半〜50代
- 業種:従業員10〜30名の製造業
- 課題:人手不足で営業活動に時間が取れない
- ITリテラシー:基本的なPC操作はできるが、最新ツールには疎い
ターゲットが明確になると、使うべき言葉や訴求ポイント、デザインの方向性まで自然と決まってきます。
ミス2:ファーストビューで価値が伝わらない
訪問者がLPに滞在する時間は、最初の数秒で決まります。この「ファーストビュー」で興味を引けなければ、ほとんどのユーザーは離脱してしまいます。
よくある失敗例として、以下のようなパターンがあります。
- 抽象的なキャッチコピーで何のサービスか分からない
- 企業ロゴが大きすぎて肝心の情報が下に追いやられている
- 画像だけで、テキスト情報が不足している
ファーストビューには、「誰のための」「何を解決する」「どんなサービス・商品か」を3秒で理解できる情報を盛り込みましょう。具体的な数字や実績があれば、それも含めると効果的です。
ミス3:ベネフィットではなく機能ばかり説明してしまう
多くの企業が陥るのが、商品・サービスの「機能」ばかりを説明してしまうミスです。しかし、ユーザーが本当に知りたいのは「それを使うと自分にどんな良いことがあるのか」というベネフィットです。
例えば、業務効率化ツールの場合:
×機能の説明:「クラウド型で複数デバイスから利用可能」
○ベネフィットの説明:「外出先からでも進捗確認できるので、オフィスに戻る時間を削減できます」
機能はその後に詳細として説明すれば十分です。まずは「あなたの悩みを解決できますよ」というメッセージを明確に伝えましょう。
デザインと構成のミス
ミス4:情報を詰め込みすぎて読みにくい
「せっかくLPを作るのだから、あれもこれも伝えたい」という気持ちは分かります。しかし、情報を詰め込みすぎると、逆に何も伝わらなくなってしまいます。
読みにくいLPの特徴:
- 余白が少なく、文字がびっしり詰まっている
- フォントサイズが小さすぎる(特にスマホで見たとき)
- 色を使いすぎて視線の誘導ができていない
- 1つのセクションに複数のメッセージが混在している
適度な余白とシンプルな構成を心がけることで、本当に伝えたいメッセージが際立ちます。1セクション1メッセージの原則を守りましょう。
ミス5:スマホ対応が不十分
現在、多くの業種でスマホからのアクセスが50〜70%を占めています。にもかかわらず、PC表示だけを考えてLPを制作してしまうケースがあります。
スマホ対応でよくあるミス:
- 文字が小さすぎて読めない
- ボタンが小さくてタップしにくい(最低でも44×44ピクセル推奨)
- 横スクロールが発生する
- 画像が重くて表示が遅い
- 電話番号がタップで発信できない
制作段階から「モバイルファースト」で考え、実機でのテストを必ず行いましょう。Googleのモバイルフレンドリーテストを活用するのもおすすめです。
ミス6:CTAボタンが分かりにくい・少ない
CTA(Call To Action)は、ユーザーに取ってほしい行動を促すボタンです。このCTAの設計を誤ると、せっかく興味を持ったユーザーも行動に移せません。
CTAでよくあるミス:
- 「送信」「クリック」など、アクションが曖昧な表現
- 背景と同化して目立たない色使い
- ページ下部に1つしかない(途中で離脱される)
- 何をすれば良いのか分からない複数の選択肢
CTAボタンには「無料で資料をダウンロードする」「今すぐ10%オフで購入する」など、具体的で行動を促す文言を使いましょう。また、ページの長さに応じて、3〜5箇所にCTAを配置するのが効果的です。
信頼性とコンテンツのミス
ミス7:社会的証明が不足している
初めて訪れたユーザーは、あなたの商品・サービスを信用していません。この「信頼の壁」を越えるために必要なのが、社会的証明です。
以下の要素が不足していると、コンバージョン率は大きく下がります:
- お客様の声・導入事例(できれば顔写真付き)
- 実績数字(導入社数、利用者数、満足度など)
- メディア掲載実績
- 第三者機関の認証・受賞歴
- よくある質問(FAQセクション)
特に「お客様の声」は、可能な限り具体的で詳細なものを掲載しましょう。「良かったです」だけでは説得力がありません。「導入前の課題→導入の決め手→導入後の変化」というストーリーで語ってもらうと効果的です。
ミス8:不安要素を解消していない
ユーザーは購買の際、必ず何らかの不安を抱えています。この不安要素を放置すると、「やっぱりやめておこう」と離脱されてしまいます。
一般的な不安要素:
- 「本当に効果があるのか」→実績データや事例で証明
- 「自分にも使えるのか」→初心者向けサポート体制を明記
- 「後から追加費用がかかるのでは」→料金体系を明確に
- 「もし合わなかったら」→返金保証や無料期間を提示
- 「個人情報は大丈夫か」→プライバシーポリシーとセキュリティ対策を明示
ターゲットユーザーがどんな不安を持つか事前にリストアップし、それぞれに対する答えをLP内に盛り込みましょう。
ミス9:緊急性や限定性がない
人は「今すぐ行動しなければならない理由」がないと、後回しにしてしまいます。そして、後回しにされたほとんどのものは忘れられます。
緊急性・限定性を演出する方法:
- 期間限定キャンペーン(◯月◯日まで)
- 数量限定オファー(先着◯名様限定)
- 季節性の訴求(今の時期だからこそ必要な理由)
- 早期申込特典
ただし、嘘の緊急性は逆効果です。「本日限り」と書いて毎日同じことを言っているサイトは信頼を失います。本当に提供できる範囲で、誠実に緊急性を伝えましょう。
技術的なミスと公開後の対応
ミス10:表示速度を軽視している
ページの表示速度は、コンバージョン率に直結します。Googleの調査によると、モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱するというデータがあります。
表示速度を遅くする主な原因:
- 画像ファイルのサイズが大きすぎる(最適化されていない)
- 不要なプラグインやスクリプトが多数読み込まれている
- サーバーのスペックが不足している
- 動画の自動再生が重い
画像は必ず圧縮し、WebP形式の使用も検討しましょう。また、Google PageSpeed Insightsなどのツールで定期的に速度をチェックし、改善していくことが重要です。
分析と改善を怠るのも大きなミス
実は、「公開後に何もしない」というのも、よくあるミスの一つです。LP制作はゴールではなく、スタートです。
公開後に必ず行うべきこと:
- Googleアナリティクスなどの分析ツール設置
- ヒートマップツールでユーザー行動を可視化
- 直帰率、滞在時間、コンバージョン率の定期チェック
- A/Bテストによる継続的な改善
データを見ながら「どこで離脱しているか」「どのセクションが読まれていないか」を把握し、仮説を立てて改善していきましょう。月に1回でも良いので、定期的に見直す習慣をつけることが成果につながります。
まとめ:失敗から学び、成果の出るLPを作りましょう
LP制作でやってはいけない10のミスをご紹介しました。ここでもう一度、ポイントをおさらいしましょう。
- ターゲットを明確にし、ペルソナを具体的に設定する
- ファーストビューで価値を即座に伝える
- 機能ではなくベネフィットを訴求する
- 情報を詰め込みすぎず、読みやすさを重視する
- スマホ対応を最優先で考える
- CTAボタンを分かりやすく、複数箇所に配置する
- 社会的証明で信頼性を高める
- ユーザーの不安要素を先回りして解消する
- 緊急性や限定性で行動を促す
- 表示速度を最適化し、公開後も継続的に改善する
これらのミスを避けることで、あなたのLPは格段に成果を出しやすくなります。既にLPを運用している方は、この記事を参考にチェックリストを作成し、一つずつ見直してみてください。
LP制作は、最初から完璧を目指す必要はありません。むしろ、小さく始めて、データを見ながら改善を重ねていくアプローチが成功への近道です。この記事が、あなたのLP制作・改善の一助となれば幸いです。
