WordPressでECサイトを構築する方法。WooCommerceの使い方

「自社の商品をオンラインで販売したいけれど、ECサイトの構築は難しそう…」そんな悩みを抱えていませんか?実は、WordPressとWooCommerceを使えば、比較的簡単にプロレベルのECサイトを構築できるんです。
この記事では、WordPress初心者の方でも理解できるよう、WooCommerceを使ったECサイト構築の全手順を詳しく解説します。コストを抑えながら本格的なオンラインショップを作りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
なぜWordPressでECサイトを構築するのか?
ECサイトを構築する方法は数多くありますが、なぜWordPressが選ばれるのでしょうか?その理由を具体的に見ていきましょう。
コストパフォーマンスが抜群に良い
まず注目すべきは、圧倒的なコストパフォーマンスです。他のECプラットフォームと比較してみましょう。
- Shopify:月額29ドル〜(年間約38,000円〜)
- BASE:売上の3.6%+決済手数料
- WordPress + WooCommerce:サーバー代のみ(年間5,000円〜20,000円程度)
特に売上が月50万円を超えてくると、WordPressの方が断然お得になります。初期費用も開発費用のみで済むため、スタートアップや個人事業主の方にとって非常に魅力的な選択肢です。
自由度とカスタマイズ性が高い
WordPressの最大の魅力は、その自由度の高さです。デザインから機能まで、あらゆる要素を自由にカスタマイズできます。
例えば、以下のような独自機能も簡単に追加できます:
- 会員限定価格の設定
- 複雑な配送料金の計算
- 定期購入システム
- 多言語対応
- 独自のポイントシステム
これらの機能を他のプラットフォームで実現しようとすると、追加料金が発生したり、そもそも対応していない場合が多いのです。
SEOに強く集客力が高い
WordPressは元々ブログプラットフォームとして発展してきたため、SEO(検索エンジン最適化)に非常に強い特徴があります。商品ページだけでなく、ブログ記事も同じサイト内で管理できるため、コンテンツマーケティングによる集客も効果的に行えます。
実際に、WordPress製のECサイトの多くが「商品名 + レビュー」「商品名 + 使い方」などのキーワードで上位表示を獲得し、安定した集客を実現しています。
WooCommerceとは?基本機能と特徴

WooCommerceは、WordPressをECサイトに変身させる無料プラグインです。現在、全世界で500万以上のサイトで利用されており、WordPressベースのECサイトの約28%がWooCommerceで構築されています。
WooCommerceの主要機能
WooCommerceには、ECサイト運営に必要な機能が標準で搭載されています。
- 商品管理:商品登録、在庫管理、カテゴリー分類
- 注文管理:受注処理、配送状況管理、返品処理
- 顧客管理:会員登録、購入履歴、顧客情報管理
- 決済システム:クレジットカード、PayPal、銀行振込など
- 配送設定:送料計算、配送方法の設定
- 税金計算:消費税の自動計算、税率設定
- レポート機能:売上分析、商品別売上、顧客分析
拡張プラグインが豊富
WooCommerceの魅力の一つが、豊富な拡張プラグインです。公式ストアだけで400以上、サードパーティ製を含めると数千種類のプラグインが利用できます。
人気の拡張プラグインには以下のようなものがあります:
- WooCommerce Subscriptions:定期購入機能
- WooCommerce Bookings:予約システム
- WooCommerce Memberships:会員制サイト機能
- YITH WooCommerce Wishlist:ウィッシュリスト機能
日本のビジネス環境に対応
WooCommerceは海外発のプラグインですが、日本のビジネス慣習にも対応できます。例えば、代金引換、コンビニ決済、銀行振込などの決済方法や、宅配便の時間指定機能なども追加できます。
また、日本語化も完了しており、管理画面も日本語で操作できるため、英語が苦手な方でも安心して利用できます。
ECサイト構築の準備:必要なものとコスト
実際にECサイトを構築する前に、必要なものとコストを整理しておきましょう。準備不足で後から困ることがないよう、しっかりと計画を立てることが大切です。
技術的な準備
まず、技術的な準備から見ていきます。
- レンタルサーバー:WordPressが動作するサーバー
- ドメイン:サイトのURL(例:yourshop.com)
- SSL証明書:セキュリティ強化のため(多くのサーバーで無料提供)
- WordPressのインストール:ほとんどのサーバーで簡単インストール可能
おすすめのレンタルサーバーは以下の通りです:
- エックスサーバー:月額1,100円〜、高性能で安定性抜群
- ConoHa WING:月額1,078円〜、表示速度が速い
- ロリポップ:月額550円〜、コストを抑えたい方におすすめ
法的・事務的な準備
ECサイトを運営するためには、法的な準備も必要です。
- 特定商取引法に基づく表記:事業者情報の明記が法律で義務付けられています
- プライバシーポリシー:個人情報の取扱いについて明記
- 利用規約:サイト利用時のルール設定
- 決済代行会社との契約:クレジットカード決済を導入する場合
初期費用の目安
WordPress ECサイトの初期費用は以下の通りです:
- サーバー・ドメイン:年間15,000円程度
- 有料テーマ:10,000円〜30,000円(任意)
- 決済代行手数料:売上の3.24%〜(取引時のみ)
- 制作費用:自作の場合は0円、外注の場合は50万円〜200万円
自分で構築すれば、年間2〜3万円程度でECサイトの運営が始められます。これは他のECプラットフォームと比較すると非常にリーズナブルな価格設定です。
WooCommerceの導入手順

それでは、実際にWooCommerceを導入してECサイトを構築していきましょう。手順に従って進めれば、初心者の方でも確実に設定できます。
WordPressの準備とWooCommerceのインストール
まず、WordPressの管理画面にログインします。すでにWordPressサイトをお持ちでない場合は、レンタルサーバーの簡単インストール機能を使ってWordPressをセットアップしてください。
WooCommerceのインストール手順:
- WordPress管理画面の「プラグイン」→「新規追加」をクリック
- 検索欄に「WooCommerce」と入力
- 「今すぐインストール」をクリックし、続けて「有効化」をクリック
- セットアップウィザードが自動的に起動します
基本設定の完了
WooCommerceのセットアップウィザードでは、以下の項目を設定します:
- ストア詳細:住所、国、通貨(日本円)などを設定
- 業界:取り扱う商品のカテゴリーを選択
- 商品タイプ:物理的な商品、デジタル商品、サービスなどを選択
- ビジネス詳細:月間売上予想、現在の販売チャネルなどを入力
- 無料機能:推奨プラグインの中から必要なものを選択
ここで重要なのは、日本のビジネス環境に合わせた設定です。通貨は「JPY(日本円)」、住所は正確な事業所住所を入力しましょう。
決済方法の設定
日本のECサイトでよく利用される決済方法を設定します。WooCommerceの標準機能では以下が利用できます:
- 銀行振込:手数料が安く、設定も簡単
- 代金引換:日本では需要が高い決済方法
- PayPal:海外顧客にも対応可能
クレジットカード決済を導入したい場合は、Square、Stripe、PAY.JPなどの決済代行サービスとの連携が必要です。これらのサービスは専用のWooCommerceプラグインを提供しているため、比較的簡単に導入できます。
商品登録と販売開始
WooCommerceの基本設定が完了したら、いよいよ商品を登録して販売を開始しましょう。効果的な商品ページは売上に直結するため、しっかりと作り込むことが大切です。
魅力的な商品ページの作成方法
商品登録は「商品」→「新規追加」から行います。売れる商品ページを作るためのポイントをご紹介します。
商品名の付け方
商品名は検索されやすいキーワードを含めることが重要です。例えば、「革靴」よりも「ビジネス革靴 本革 ストレートチップ 黒 26.5cm」のように、具体的な情報を盛り込みます。これにより、SEO効果も期待できます。
商品画像の最適化
ECサイトにおいて画像は非常に重要な要素です。以下の点に注意してください:
- メイン画像は白背景で商品全体が見えるもの
- サブ画像で詳細部分や使用イメージを表示
- 画像サイズは統一(推奨:800×800ピクセル以上)
- ファイル形式はJPEGかPNG
商品説明文の書き方
商品説明文は、お客様の購買意欲を高める重要な要素です。以下の構成で書くことをおすすめします:
- 商品の特徴・魅力を3つのポイントで紹介
- 具体的なスペックや仕様
- 使用シーンやターゲット
- サイズやカラーバリエーション
- 注意事項や保証について
在庫管理と価格設定
WooCommerceには強力な在庫管理機能があります。「在庫を管理」にチェックを入れると、以下の機能が利用できます:
- 在庫数の自動減算
- 在庫切れ時の自動非表示
- 在庫少数時のアラート機能
- バックオーダー(予約注文)の受付
価格設定では、通常価格に加えてセール価格も設定できます。期間限定セールなどのマーケティング施策も簡単に実施できるのが魅力です。
配送とカテゴリー設定
商品の配送設定も重要な要素です。WooCommerceでは以下の設定が可能です:
- 配送クラス:商品サイズや重量に応じた配送料設定
- バーチャル商品:デジタルコンテンツなど配送不要な商品
- ダウンロード可能商品:PDF、音楽ファイルなどの販売
また、商品カテゴリーとタグを適切に設定することで、お客様が欲しい商品を見つけやすくなります。階層構造を意識したカテゴリー設計を心がけましょう。
運営のコツと成功のポイント
ECサイトは構築したら終わりではありません。継続的な運営と改善が売上アップの鍵となります。ここでは、実際の運営で役立つコツをお伝えします。
売上アップのための施策
WooCommerceには売上向上に役立つ機能が多数搭載されています。
関連商品とアップセル
商品ページに関連商品を表示することで、客単価の向上が期待できます。WooCommerceでは以下の機能が利用できます:
- 関連商品の自動表示
- クロスセル商品の設定
- アップセル商品の提案
実際に、関連商品機能を活用したサイトでは、平均して15〜25%の売上向上を実現しています。
クーポンとセール機能
WooCommerceの標準機能として、強力なクーポンシステムが搭載されています:
- 割引率や固定割引額の設定
- 特定商品やカテゴリーへの限定適用
- 最小購入金額の条件設定
- 有効期限や使用回数制限
- 特定のお客様のみへの限定配布
SEO対策とマーケティング
WordPressベースの最大のメリットは、SEO対策とコンテンツマーケティングが同一プラットフォームで実現できることです。
商品ページのSEO最適化
- Yoast SEOプラグインの導入
- 商品名に検索キーワードを含める
- メタディスクリプションの最適化
- 構造化データの設定(商品の価格、在庫状況、レビューなどをGoogleに伝える)
コンテンツマーケティングの活用
ブログ機能を活用して、以下のようなコンテンツを発信しましょう:
- 商品の使い方ガイド
- 業界の最新情報
- お客様の使用事例
- よくある質問への回答
これらのコンテンツが検索エンジンで上位表示されることで、継続的な集客が期待できます。
データ分析と改善
WooCommerceには詳細なレポート機能が搭載されており、以下のデータを確認できます:
- 期間別の売上推移
- 人気商品ランキング
- 顧客の購買行動分析
- 地域別売上データ
- 決済方法別の利用状況
さらに、Google Analyticsと連携することで、より詳細な分析が可能になります。どのページで離脱が多いのか、どの流入経路からの購入率が高いのかなど、改善すべきポイントが明確になります。
データを基にした改善活動を継続することで、コンバージョン率の向上と売上アップを実現できます。実際に、定期的な分析と改善を行っているECサイトでは、年間20〜30%の売上成長を達成している事例も多くあります。
